road to architect

<   2011年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧


街の境界線

 ヨーロッパの町並みは本当に美しい。

石畳の露地に添い、石造りの町並みが広がり、通りに対して生活感にじみ出ていて気持ちがいい。
とくにベネチアなどは、迷宮のような町並みの中に、洗濯物が空を縦横無尽に横切ったっていたり、
突如、広場が現れて子供の遊び声が広がったり、歩いていて飽きる事が無い。

日本の町並みの現状は本当に寂しい。夜はシャッターを閉め、街に何の表情も見せない。
ヨーロッパの商店街などは、閉店後も店先のディスプレイにライトを当てたりして、
通りに花を添えている。そして、なんのお店かすぐ分かる趣向を凝らした美しい看板。
一つ一つのこうした取り組みが町並みを形成する。

そして日本の町並みはとても閉塞的。街に対するアプローチがない。
かといって、観光地の出店のような品のない売り込みは多い。

昔の日本人は、美意識に関してとても高い関心を寄せていたのに、
戦後の日本は、国の立て直しに急ぎ過ぎ、その美意識を置き去りにしてきてしまったよね。

日本の地方都市はどんどん中心市街地の空洞化が進んでいる。
というのは、街の魅力が無くなって来ているという事。
商店や街との関わり自体も気薄になっている。
当然、人と人の関わりも無くなっているのが、悲しい現状。

函館の西部地区界隈は、そういう意味でも可能性がもっともっと秘めていると思う。
バル街で、だんだん西部地区に人が戻って来ていると思うが、
あの光景が普段から見られるようになれば理想だよね。

じゃあ建築家として、町並みに対して何が出来るのか。
街に溶け込む建築。街と繋がる建築。その境界線が曖昧になくなるような建築。
いろいろあるけど、最初っから閉じる事ばかり考えないで、繋がるキッカケを、
設計段階で取り入れる事が何より大事だと思う。

西波止場や新しく出来たスタバの辺りは、もっと海側に開くべきだし、
五稜郭タワーのアトリウムなんかは公園側に繋がりが無いのは、本当に残念だし、
設計の根本が全く、繋がろうとしてないものが多い。

そうした、アタリマエの配慮がもっともっとあるべきだし、なぜ出来ないのか疑問。
その場の環境や周辺環境、歴史的背景、ひとつひとつの設計条件などを元に、
どうすれば良いものができるか、気持ちいい空間ができるか、素直に解いて行く。
言葉にすると、簡単な事なんだけど。その計画にもっと時間をかけるべきだと思う。
設計も大事だけど、その前の構想はもっと大事。それで後の方向が決まるからね。
デザインうんぬん語る前に、本当にダイジナモノを忘れずに、設計して行きたい。

話しはそれたけど、見せたかった写真。
マンチェスターのトラム。芝の上を走っているのに驚いた。
隣の丘との境界がなくなっている。
e0214433_21115376.jpg

佐呂間に居た時の道路。吹雪になると道路の境界線が消える。
早朝に、動物の足跡が道路を横切った跡が残ってたりするのを見ると、
雪が境界線を消したお陰で、残った生き物の痕跡が微笑ましい。
e0214433_21114053.jpg


ないと困る境界線だけど、ないことでとても豊かになるのも境界線。
建築って境界や壁の連続だけど、この境界を上手く作れる建築家になりたい。
[PR]

by road-to-architect | 2011-08-28 22:45

beautiful!!!

久々に美しいものを見てドキッとしました。
Makiko Nakamura

e0214433_214510100.jpg
e0214433_2145188.jpg
e0214433_21445050.jpg


欲しい。。。
[PR]

by road-to-architect | 2011-08-22 21:48

朽ちゆく素材

元町で一番好きなのが、この朽ち果てたレンガの壁。
明治40年から約104年の年月を経て、ここまで風化してしまった。
あと100年したら、いったいどんな姿になっているのだろう。
自然素材によるものは、エイジングの仕方がなんともいえず素敵だ。
僕ら日本人にはそうしたものを愛でる血が流れている。
いつまでも愛され、長く使い続けられる建物を作りたい。
e0214433_0514532.jpg

[PR]

by road-to-architect | 2011-08-20 01:18 | 素材

tea time

函館の宝来町にある『茶房 ひし伊』で久しぶりにお茶する。
漆黒の土蔵作りの建物は、どこか小江戸川越を思い起こす雰囲気が漂う。
江戸黒でもある漆黒は、江戸の商人の中では『粋』の象徴でもあったので、
元々質屋であったひし伊の創業者がかなりの数寄者だったのは想像がつく。
e0214433_2311088.jpg

蔵と蔵の間の、天井が低いエントランスから、茶房の吹き抜けの開放的な店内へ導く動線は
まさに空間体験におけるセオリーのひとつ。
趣きのある店内。時計の針の動く音まで聞こえてくるほど、とても落ち着く。
e0214433_2305772.jpg

2階の座敷からは尺角以上あるゴッツイ棟木が拝める。
e0214433_2304577.jpg

[PR]

by road-to-architect | 2011-08-16 23:16

ローカルな必然性

以前、師事していた五十嵐さんが、TOTOギャラリーで個展を開いた時の
基調講演の動画がアップされていました。
プロジェクトを追うごとに、思考が整理され、更に進化をして行く様が良くわかります。
自分の立ち位置を考えさせられる、とても貴重なお話になっていました。
それぞれの、置かれた状態をきちんと整理し読み解いて、しっかりと回答を出さなければ、
これからの建築は、本当にただの箱ものになってしまう。そう考えさせられます。
私もしっかりと足下を見つめ、そこにしかない空間を追い求めて行きたいと改めて思いました。


Video streaming by Ustream
[PR]

by road-to-architect | 2011-08-15 01:05

『風博士』ライブ at  Pazar Bazar

昨年のライブに続いて、今年も『風博士』が函館へやってきました。
ということで、今年も行ってきました。

昨年のツアーの終わりにツアーで知り合った方と結婚され、
動くマイホームcarとともに、今年はマイホームツアーになったようです。
e0214433_0153164.jpg

久しぶりに、『Pazar Bazar』へ。
元町の二十間坂に去年オープンした、トルコ料理のお店。
92ちゃん、ともちゃん夫婦で仲良く切り盛りしています。
ラップサンドも美味しいですが、ピザが個人的に大ヒットしています。
店主92ちゃんが仲間と、セルフビルドで作り上げた小さなお店の中には、
夫婦のこだわりや、トルコの空気がいっぱい詰まってとても素敵なお店。
e0214433_0151543.jpg

そんな2階の小さなスペースで、『風博士』の目の前で、みんなで肩を寄せ合い
小さなライブがスタート!
風さんの丸くて優しい人柄が、心に染み入る優しい歌声にのって、心の奥へ響いてきます。
そして最後はもちろんアンコールまで(笑)
e0214433_015324.jpg

風博士と奥さんに Pazar Bazarとbotanさんから、お花の冠のプレゼントが。
そして、もう一つあった冠は、なぜか私にプレゼント。。。ありがとーう。
本当に今年も楽しいライブでした。
e0214433_0145184.jpg

風さんの動くマイホーム。ちゃんとキッチンやベッド、表札までありました。
e0214433_0143863.jpg

また、風のように来年も函館で会いたいです。
[PR]

by road-to-architect | 2011-08-14 00:36

美しすぎる農園

とっても美味しい野菜が揃うという、大沼にある政田農園さんへ初めて行ってきました。

雄大な駒ヶ岳をバックに、農園とは思えないくらい美しい畑が広がります。

野菜から畑の隅々まで、手入れの行き届いた風景。
並々ならぬ、情熱と自然の産物に対する愛情を感じます。
その愛情と、こだわりが正直に野菜や生き物には伝わるのですね。

僕らの設計する建物でも、その愛情やこだわりはハッキリと空間に現れます。
デザインより何よりも、そうした愛情のある設計をしていきたいものです。
e0214433_22311088.jpg

今日の収穫。トウモロコシ、キャロット、ズッキーニ、無臭にんにく、バナナピーマン、葉野菜。
e0214433_22304763.jpg

[PR]

by road-to-architect | 2011-08-12 00:49

西園

久々の更新。近頃、夏バテぎみで余り食欲も無くなってました。
よし、今日はラーメンだ!と現場近くの西園へ。
ここ3年くらいラーメンといえば、いつも西園のネギラーメン。
まじ美味いっす。函館ならではのさっぱり塩味。でもしっかりとスープの旨味もあり、
ネギの甘さと胡麻の風味とがベストマッチな西園のラーメン。
e0214433_113789.jpg
e0214433_1125573.jpg
e0214433_1124296.jpg

ちょっとフライング。。。美味かった。ごちそうさま
[PR]

by road-to-architect | 2011-08-04 01:22